為替介入なんか
エコノミストが何度も何度も介入なんて無意味といいつつ、産業界は介入しろと。そして気がつくとまた77円台。そして円高さらに更新とかいう展開になるんじゃないかと。今回も結局介入が無意味だったことが証明されそうな展開。
マスコミも安住さんも国民に対して日銀の介入が無意味であることを派手に喧伝すべきだ。
オリンパス新社長、600億円が適切だと・・・。
オリンパスの件でもいい仕事をしたのはFACTAだったのか
今、話題のオリンパスですが、この記事を読むと マイケル・ウッドフォード前社長が動いたのは月刊FACTAのスクープが影響しているとかいう。月刊FACTAは知る人ぞしる雑誌であるが、その仕事っぷりはすばらしいものがある。個人的には一流経済誌とはこういうのを言うのではないかと思う(必ずしも経済ネタだけやっているわけではない)。
日本の大新聞をはじめとするマスコミが情けない状況の中、がんばってるのはFACTAや一部週刊誌。今後もFACTAあたりには大いに期待したいが、こういう頑張っている雑誌あたりは、すぐに潰しにかかる輩が現れるのが今の日本のため、やや心配。
なにはともあれ、オリンパスの続報は注視したい。
ゲオのいろいろ
なにかと話題のゲオですが、当初はお家騒動とか法律家の事例分析の題材程度だと思っていましたが、どんどんいろいろ出てきており、びっくり。レアチーズケーキが好きさんのところで見た毎日新聞とダイヤモンドの記事 を見てもなんとも・・・。しかし、レアチーズケーキさんはよくウォッチしてますね~。
今となってはインデックスは印象の悪い企業ですが、2005年当時だとまだ優良企業だったかな???とは言え、記事が本当だとしたらゲオの経営陣も困ったことです。
ヴェリタスの良記事
先週の日経ヴェリタス63頁の金融記者座談会の中でDさんとEさん(匿名記者)が、上場企業の非上場化についていい発言をしていた。
D「証券会社が裏で案件(非上場化の意)を仕掛けるケースも多いようだね」
E「キャッシュリッチでいかにも買収の標的になりそうな企業に対して証券各社はこぞって提案書をばらまいているらしい。かつては新規上場を勧めるのが仕事だったのに、今では市場撤退をけしかける立場か」
証券会社は、上場会社がなくなると収益源が減るはずなのだが、非上場化を成功させると莫大な利益が転がり込む。これが麻薬的に提案書をばらまくことになり、実際に上場企業はどんどん減る。気がつくと日本株が地盤沈下し、証券会社も没落。たこが自分の足を食うようなもの。
たこが自分の足を食って自分で死んでいくのはいいのだが、実はたこだけが困るのではなく、ここに投資家が蔑ろにされているのが大問題。証券市場と証券会社は投資家のことを一番に考えろ。
※( )は私の解説です。
東山フィルム、お前もか
東山フイルムがMBOで非公開化。あーあ、またですか。誰が考え出したかは知りませんが、とにかく残念です。今回はエイチエフホールディングスが上場前後にどのような関係だったかを調べる気もしません。もうだめですね。個人投資家は、MBOリスクがあるので日本株は買わないこと。そう断言したい。
公開買付代理人は野村証券、フィナンシャル・アドバイザーはデロイトトーマツFAS。なんだか大手金融系がMBO大好きな構図が見えるわけで、大手金融系のなかの人は個人投資家のことなんか何も考えないようですよね。そりゃ、日本人が株を買わないわけだ。
東京AIMが救いようもない恥ずかしい状況
企業が新規ビジネスを始めるととんでもなく失敗することがあるが、東京AIMはその例なのだろうか。本日も売り気配が続いたようです。今の気配ではまだまだ初値はつきそうもありません。数年前にIPOに絡んで証券会社が行政処分を受けた事例もあることから、主幹事証券がメンツをかけて猛烈な買いを誘発することもできないでしょうし、最初から買うプロがいないとも。
考えてみると、今の東京AIMはグリーンシートよりも悲しい状況なような。グリーンシートは一度下がると損切りする投資家も少ない。個人投資家ばかりだから、損切りしないのだ。ところが今のAIMはとにかく売りたいみたいだ。さらに上場したのがバイオなだけに。
こんなことを言うと、意外と明日買いが入るかもしれないが、これを見ると誰もAIM2号になりたくないと言うのも真実味が出てくる。最終的に問われるのは関係者の値決め能力。さらには、未上場段階で購入したファンドのセンスすら疑われてしまうだろう。早く収束するといいですね。