ヴェリタスの良記事
先週の日経ヴェリタス63頁の金融記者座談会の中でDさんとEさん(匿名記者)が、上場企業の非上場化についていい発言をしていた。
D「証券会社が裏で案件(非上場化の意)を仕掛けるケースも多いようだね」
E「キャッシュリッチでいかにも買収の標的になりそうな企業に対して証券各社はこぞって提案書をばらまいているらしい。かつては新規上場を勧めるのが仕事だったのに、今では市場撤退をけしかける立場か」
証券会社は、上場会社がなくなると収益源が減るはずなのだが、非上場化を成功させると莫大な利益が転がり込む。これが麻薬的に提案書をばらまくことになり、実際に上場企業はどんどん減る。気がつくと日本株が地盤沈下し、証券会社も没落。たこが自分の足を食うようなもの。
たこが自分の足を食って自分で死んでいくのはいいのだが、実はたこだけが困るのではなく、ここに投資家が蔑ろにされているのが大問題。証券市場と証券会社は投資家のことを一番に考えろ。
※( )は私の解説です。