Investment Nuggets -90ページ目

中国株

中国株については全く知らないのですが、同じ株でも上海A株と香港H株では上海A株が香港H株の倍くらいの株価がついているものがあるそうです。

裁定取引ができないから、このような状況が続いているのでしょうか・・・。

ライブドアの件でのまともな意見

ライブドアのニッポン放送買収案件のニュースが未だに衰えることない状態ですが、TVのエコノミスト、評論家達は馬鹿なことばかり言ってます。あれで本当のプロなのでしょうか。それとも、難しいところはカットされてしまっているのでしょうか。

TVに出てる人でまともな意見を言った人はほとんどいませんでした。ライブドアの手法は本当の米国流でもないし、増配したフジテレビも発狂してます。

そんな中、まともなコメントをTVで言った人がいたので彼のHPを見てください。板倉氏の発想はまともです。本質です。あとは、日本の株式市場自体がマネーゲーム化していますので、行動ファイナンス的なアプローチがあれば完璧ではないかと思います。

http://www.yuichiro-itakura.com/

銀行の債券偏重は続く

ここ数年、金融機関は基本的に株式持合を解消し、債券での運用に偏重している。一方で日経平均株価は12000円近辺で堅調に推移している。結果論として、銀行も株売らずに持っておけば良かったのに・・・。そして、債券に偏重しすぎたらポートフォリオ理論から言って恐いはずなのに。

金融機関の債券重視志向には裁定取引ができることがあるそうです。2年物の大口定期預金が0.04%で2年物の国債は0.1%。鞘が抜けてしまう。教科書では同じ年限であれば信用力のあるほうがより低い金利になるはずです。

銀行の方が信用力が高いのか???

いつまでこのような異常な状態が続くのだろう。銀行にとっては鞘が抜けていいのでしょうが、このような状況が続くと銀行の債券偏重が永続し、金利上昇局面で気がつくと、債券が暴落して特損だらけになるという聞いたことがあるような状況にならないとも限らないのでは。

立会外取引の件

フジテレビvsライブドアの間違った捉え方に目を覆うばかりだ。専門家と呼ばれる輩が転換社債をそのまま「借金」扱いにしたり、立会外取引が悪いだの。

あの転換社債は実質増資だろ。

立会外取引の何が悪い。この点では馬鹿な政治家はもっと論点がずれている。立会外取引が悪くて、規制すれば今後買収で立会外取引を使う例はなくなるであろう。しかし、笑える。普通、立会外取引でニッポン放送株の売買が数百万株単位で行われるのか?そんなわけない。売りが出ることがわかってて、買いを入れたんだから、立会外だろうとザラ場だろうとどっちでも同じように約定するはず。

さらに言えば、ライブドアは市場に大規模な売り出してもらい、そこに買いを入れれば、同じように約定したんじゃないか。要するに、市場内で同じ事をしたらよかったのか?国会もTVも評論家も簡単な事に気がついていない。

それとも私がおかしいのだろうか。

意見求ム。

ロングストラグルの好機か

日経平均株価は13日連続で値幅100円以内とのこと。ボラティリティは極めて低下していると言えます。ロングストラグルの好機ではないでしょうか。

ロシア投資を考える

 昨日、ロシアの起業家の皆様とのビジネス交流会に参加した。私は日本からのロシアへの投資について促進について提案したわけであるが、感想としては日本からの投資はなかなか難しい点も多いようである。

 すでに中国株もかなり浸透してきたし、インド株投信はかなりの人気も博しているようだが、BRICsの中でもロシアとブラジルはあまり投資機会に恵まれているわけでもない。
 
 株式投資に関しては、今であれば基本的に米国市場のADRへの投資に限定されることになるであろう。一番のネックとなるのはロシアの情報が極めて少ないことでる。ロシアのメトロポール証券が東京に拠点を置き、株式情報を提供し始めるらしいが、これも機関投資家向けという。

 今後、ベンチャーキャピタル等がロシア企業への投資を促進することも考えられるが、国民性の違いもあるようである。ある企業家によると、ロシア人は自らのビジネスをあまり他人の資本でやろうとはしないらしい。金利14%程度かかっても借入金で賄いたいようである。

 政治的な問題も相まって、少なくとも個人がロシア投資を盛んに行うようになるには一定の時間を要するようである。

こんなにあった下方修正条項付転換社債(MSCB)

下方修正条項付転換社債の続きですが、最近の主な事例は下の通りです。
こんなにたくさんあるんですね~。引受証券会社はどれだけ、儲けたの
だろうか・・・。

下方修正条項付転換社債

世の中でMSCBが話題になって、皆様もだいぶ飽きてきた頃でしょうか。そこで今日はこのような題材をあえて扱います。

下方修正条項付転換社債が大流行ですが、それにもいろいろあるのです。某社のCBのように多くのMSCBが現在値近辺の10%下の株価が転換価格になるというような条項が多いようですが、その率には差があります。下記の例を見てください。

稲畑産業株式会社第2回無担保転換社債型新株予約権付社債

発行価格 100% 利率 0%
発行額 50億円
割当先 ゴールドマンサックス
当初転換価格 816円
下限転換価格 408円
転換価格修正 毎月第4金曜日
修正方法 10連続営業日の終値の平均値の120%

同社の下方修正条項付転換社債は某社のものに比べると非常に発行条件がいいような気がします。まず、転換価格の修正の基準が10営業日であること。これは長いほどいいですね。そして、その平均値の120%であること。これも高いほどいいですね。そして、当然利払いはゼロ。発行価格は100%はしょうがないでしょう。

こう見てみると、某社のMSCBの発行条件がいかに不利であったか、稲畑産業が最近のMSCBの中ではいかに効率的に資金調達したかがわかります。

貸株云々はしらべてないのでわかりませんが、それでも発行条件は違いますね。MSCB自体はたくさんあるんですが、それにもいろいろな条件があることを皆さんも知っておいてもいいと思います。

ライブドアの資金調達

まだまだライブドアの件が物議を醸してますが、ライブドアは
どう考えてもまだまだ資金が必要のようです。これまで同社は
基本的に公募増資により資金をまかなってきました。今回のCB
も基本的には株式転換されるので同じでしょう。

ライブドアのデット・エクイティ・レシオ=0.12倍

実質無借金状態です。これは借入金をする余地がありそうです。
むしろ、財務レバレッジでROE向上に寄与すると言えそうです。

近々に銀行借入か転換しにくい転換社債でも発行してくるので
はないでしょうか。

世直しファンドはできないか(素人考え)

今月、狡猾的な資金調達法に関する私なりの理論を某所で披露
してみた。予想通り一部モラルハザードである旨の反論が来た。
市場は冷徹だと反論したわけですが、もともと最適な考えとは
思っていなかった。ちなみに、この概要は著作権が私にあるこ
と等その他を確認したら徐々にここに公開したい。

そこで、今回考えたのは前述のものとは正反対の社会的に少し
は良いファンドができるかどうか。名付けて「世直しファンド」

ライブドアのニッポン放送株取得のスキームがなんとなく既存
株主の利益がダイリューションしているような気がしている人
は多いはず。そして、米国ではこんなのは日常茶飯事らしい。
さらにはもっと荒療治もあるらしい。配当目的の社債発行が横行
したりもして、株主資本と同額の社債を発行し、ほぼ株主資本
と同額の配当を実施したりする企業もあるらしい。

米国流の資本主義がどんどん浸透してくるのはわかるが、日本は
商法が米国流に近づいているにしてもすべてが米国流に近づいて
いるとは考えにくい。フジテレビの会長だけでなく、最高裁判事
も日本流の考えを共有しているのは中村修二の裁判だけでもわか
る。

ここでビジネスチャンスの可能性も?ということで世直しファンド
の可能性があると考えました。とりあえず、裏付けとなる資料を
探していきたいと考えます。惜しげもなく披露すると、某社みたい
に特定株主を優遇した資本政策は既存株主の権利を著しく害する可
能性があります。そんな会社の株価は下がります。下がった時点で
株式をある程度買い取ります。そして、そこで株主代表訴訟を起こ
す。勝訴で会社に返金で株価上昇・・・ちょっと無理あるなあ。じゃ、
証券訴訟はどうかな・・・。まぁ、こんなスキームです。

裁判の問題がややこしくて儲かりそうもないし、過去の株価も反応
悪そうな感じがします。

こういうファンドがすでにあればどうでもいいが、なかったら
誰かやるか、私を仲間に入れてほしい。社会的責任投資という範疇
に入らないかな。