反○的視点でモブキャストのエンタークルーズ買収を考えてみる | Investment Nuggets

反○的視点でモブキャストのエンタークルーズ買収を考えてみる

 モブキャストが上場前から反市場とされているのはネット上で読んでいた。そして上場後もやまもといちろう氏が元アイシーエフ役員が株主となっている会社を買収したことをブログで教えてくれた。なんだか怪しげなモブキャストであるが、本当にヤバイのだろうか?エンタークルーズの件を検証してみる。


 まず、今回買収された会社の筆頭株主はB Dash Fund1 号投資事業有限責任組合。ここが買収に同意したことは間違いない。前ngi group投資事業本部長の渡辺洋行氏が立ち上げたベンチャーキャピタルが作ったファンドとされる。


 近年のベンチャーキャピタルは、アイシーエフやアーティストハウス等の反市場勢力及びその周辺関係者の関与に最新に注意を払って投資をしてきたと言われる。怪しい関係者がいると業績が良くてもEXITできないためだ。


 今回のエンタークルーズの筆頭株主はネット企業の本部長が立ち上げたVC。その点では反市場勢力という言葉すらあまり聴きなれていない可能性がある。投資前のデューデリジェンスで少数株主を見落とすのは自然な流れと言えよう(投資後ならもっと・・・)。しかし、エンタークルーズの株主にはもうひとりプロがいる。三菱UFJ キャピタル3 号だ!ここが微妙だ!


 三菱UFJといえば、モブキャストの主幹事証券会社。そして、モブキャストが買収したのがエンタークルーズの4位株主の三菱UFJ系ファンド。誰がこの買収を薦めたのだろうかと思いたくなる。今回はたまたまの共通項で、三菱UFJはアイシーエフ系は過去のことでもう気にすべきではないとの判断でモブキャストの主幹事をし、エンタークルーズの株主になったのだろう。


 もちろん、アイシーエフが良くない会社だとしても、その会社に関与した人が全員悪いわけではない。だが、この流れを見てしまうとなんだかしっくりこないのは私や某ブロガーだけではないだろう。