ジーンテクノに情報の非対称性 | Investment Nuggets

ジーンテクノに情報の非対称性

 ジーンテクノサイエンスがバイオベンチャーとして3年ぶりの公開価格比上昇を演じたそうだ。いいこととだけいいたいところだが、なんだかいろいろありそうだ。そもそも上場承認時の想定発行価格が1500円 にもかかわらず、仮条件は1200~1500円。最終的に1200円の公開価格だった。


 そこで初値は?なんと3年ぶりの公開価格超の1550円(29%UP)。ネット上では初値低調とイメージが支配的だった。そりゃ、当たり前だよ。ネットで言ってる人って知らないでしょ。少なくとも2chのIPOスレにはそんな発言はなかった。どんな発言?11月21日の訂正報告書で書いてあるでしょ!そう、ここのパイプラインは承認されたんですよ。上場承認時には販売承認されてなかったけど承認されてるんですよね。これはきっちりEDINETに載ってるんだけど、これに食いついてる書込みもツイッターも皆無。


 ジーンテクノサイエンスの募集期間は11/21-11/27。募集期間の初日に訂正報告書が出たのは公正な話だよな~。っていいたいけど、実際にはブックビルディング終ってる時期。これってな~。法的にはなんや問題はない。しかし、毎日EDINETを見てる人なんて普通にいない。でも見てる人はいる。誰?見てる人ですよ。

 インターネット上では初値が高かったのはびっくりというが、それは個人投資家の論理。申込み期間中にパイプラインがOK出ればやたら印象いいよね。でも普通の投資家なんて訂正報告書なんて読むわけないんだから。結局個人jは知らないままに参加し、機関投資家が儲ける構図です。仮に21日の承認が周知できていれば何の問題もありませんが。