MBO後にコロワイドの子会社となったレックスホールディングス | Investment Nuggets

MBO後にコロワイドの子会社となったレックスホールディングス

 2012年9月12日の日経MJは、現在安易にMBOをして上場廃止を検討している上場会社経営者が必読すべき記事だと考える。同日日経MJ4面には「MBOは何のためだった」との大きな見出し。すなわち、MBOは失敗したという意味だろう。安易なMBOでハッピーになった事例をあまり聞かないだけに意義深い。


 「西山氏はMBOで株主を排除したかに見えたが、MBO後のほうが株主と向き合うことが多かったのではないか」。きっとそうだろう。特に金融関係者からのMBOの利点ばかり強調されて勘違いしてMBOしてしまうとこういうことになるのではなかろうか。


 牛角等の創業者の西山氏は、MBO後もTVで牛角や温野菜のおいしい食べ方を語るなど以前ではなかったような努力もしているように映った。しかし、コロワイドの子会社化だ。不動産屋もしていた西山氏が起業家となり、一度成功し、その後にサラリーマン社長になってしまったようにすら映る。


 MBOの代名詞とも言えるレックスHDがこの結果なのにどう考えるべきかだな。