予想どおり東証が理解しがたいオリンパス上場維持
予想どおりだったが、東証がオリンパスを上場維持決定。東証がまたも過ちを犯してしまった。本当の間違いはライブドアの上場廃止決定であるのだが、ライブドアを基準にした場合、東証が今回も過ちを犯したことは明らかだ。
1月21日の日経新聞に上場維持の判断基準が5つ載っていた。
①決算訂正すると上場廃止基準に抵触するか・・・なし・・・決算訂正後も債務超過ではない
→まぁ、そのとおり。ライブドアもだが。
②赤字を黒字にみせかけていないか・・・なし・・・決算訂正後も赤字ではない
→上場企業は赤字企業ばかりで赤字と黒字で判断すべきではなく、金額で判断すべき。
極論、1000万円の利益の会社が2000万円粉飾すると上場廃止なのかと問いたい。
③虚偽の決算書を使って資金調達をしていないか・・・なし・・・公募増資は実施せず
→そもそも経営トップが意図的に粉飾しているのだから公募増資なんかするわけがない。公募増資で証券会社の審査なんか受けたいわけがない。論外の基準。
④本業の収益を偽ってないか・・・なし・・・売上高や営業利益には影響がなかった。
→これだけの飛ばしが許されるとでもいうのか。
⑤不正は「組織ぐるみ」だったか・・・なし・・・組織関与はあったが全社的ではない。
→これが一番ひどい。歴代役員の引き継ぎ事項になったり、トップが主導していて組織的でないという論理がとおるのか。
①~⑤を検証すると、私に言わせると完全にアウト。もう日本市場が悲しくなる。出来高がなくなっても仕方がないと思う。意図的に粉飾した会社が上場維持、会計上書き方を間違えたライブドアは上場廃止。
いろいろな圧力や背景を考えると東証にも同情しますけどね。