昨年のMBOによる上場廃止が20社で過去最高とか
昨年のMBOによる上場廃止が20社で過去最高とかいうことで 、いつものように憤慨しております(数え方によっては21社とも )。株価が下がれば下がるほど、キャッシュがある会社がMBOしたくなるのはわかります。だからってMBOによる上場廃止を選択する経営者を許したくないですね。
ここからはタイトルと離れて(よくあります)ホリプロを題材に・・・。
今年最後のMBO発表はホリプロだったようですが、以前にも良記事が多いと言及したことのあるYUCASEE MEDIAさんがまたも良い記事を書かれてました。「芸能プロにとって上場はゴール 」だとか。たしかに納得の分析・取材です。吉本興業のMBOはひどかったし、ここ数年の子会社上場と子会社非上場化、自らの非上場化は目を覆うものでした。YUCASEEさんによると、芸能プロは上場の意味がないとのこと。確かに吉本興業もホリプロも名前を知らない人はいない。一方でジャニーズなんかを除くと一般的に芸能プロは全く知名度がない。上場維持してもこれ以上知名度の上がらない吉本やホリプロはMBOして当たり前ということか。
企業が上場を選択する理由のひとつには「知名度向上」があります。実際に多かれ少なかれ知名度は向上します。費用対効果や「その会社って上場してたんだ~」という意見は忘れてください。しかし、ホリプロさんが「知名度向上」という目的は十分果たしたから上場廃止を選んだとしたら、株式市場を愚弄した行為だと思います。経営者達は弁護士助言も手伝って、会社法に則った適法な手続きと考えているんでしょうが、その考え自体がまずいですよね。少なくともMBOを選択した経営者は絶対にホリエモンを批判してはならいないことになりますから。ホリエモンは有罪確定と反論されるかもしれませんが・・・この話をすると長くなりますのでやめときます。
YUCASEEさんによると、他の芸能プロも上場廃止を検討している可能性はあるのではないかとのことです。個人投資家の皆様、MBOをすると一般的には時価より高い価格でのTOBが起こるわけです。芸能プロ関係の安いところは買いのようです。是非、買っていきましょう。買えば買うほど、MBOのコストもかかりますからね。
具体的には・・・
アミューズ(4301) 時価総額 91億円
エイベックス・グループHD(7860) 440億円
だということです。MBO目的の買いならこの銘柄みたいです。なにかと暴排条例も気になる時期にホリプロがMBOできたわけですし、両社もやろうと思えば資金はつくのではないかと思います。久々の買い推奨的な記事になりましたが、今回は当たる自信はそれほどないですね。