年初のフジマキの法則 | Investment Nuggets

年初のフジマキの法則

 年初の日経ヴェリタスの「フジマキの法則」の「外貨投資、今年こそは実を結ぶ」に噴飯的反応をしました。藤巻氏の一貫した主張には敬服します。数ヵ月毎に言うことが変わるミスターよりはいいと思います。

 しかし、昨年3月のこの本 では(私は読んではないですので、間違ってなきゃいいですが)、1ドル=200円台なんて話もあったとかなかったとか

 さらに、蒸し返しで怒られそうですが、リーマンショック前の『マネーはこう動く―知識ゼロでわかる実践・経済学 』では長期金利で円借金をして不動産を購入 のような記載。借金して土地・・・その後・・・。


 同氏のポジションが今でもそうなのはわかりますが、ただの希望であってエコノミストでもなければ伝説のディーラーはただの都市伝説の範疇ですね。少なくとも借金をして土地を買えってのは個人向けの本では書いてはいけない気が・・・。そして、借金して買った人が今から同氏の主張を聞くとは思えないですね。


 私は評論家やエコノミストは多様な意見を提言する必要があり、それが警鐘となり危機回避に繋がる作用が存在すると考えております。この数年これだけ外し続けた同氏ですから、ちょっと相場が反発すると当たりました的な発想もあるんでしょうが、「今年こそは」ってのはどうかな。


 相場の反転のパワーはあるのかもしれませんが、「今年こそは」ではなく反転してからでいいんじゃないでしょうか。ディーラーなら流れに乗るのが大事なんじゃないのかなって思います。