オリンパスは悪いが、大新聞もかなり悪い | Investment Nuggets

オリンパスは悪いが、大新聞もかなり悪い

 本日のオリンパスの会見を受けて、日経グループが会見で一斉に高山社長を責めたわけだが、日経中心に大新聞には大きな問題があることがわかった。以下、現代ビジネス からの引用。


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経済専門紙としてオリンパス疑惑を比較的詳細に報じている日本経済新聞。ウッドワード氏解任直後からの報道を振り返ると、次のようになる。

 10月14日夕刊。ウッドフォード氏解任を伝える記事の中で、当時会長の菊川が会見で語った「(ウッドフォード氏は)独断専行的な経営判断で組織間の連携を損なった」というコメントを紹介。

 10月15日朝刊。「構造改革の継続カギ」という記事中、「当社の企業風土や日本の文化を経営に生かすことも必要なことが理解できなかったようだ」(菊川氏)など、ウッドフォード氏を批判するオリンパス幹部のコメントを改めて紹介。

 10月17日夕刊。「解任理由食い違い」という記事の中で、海外メディアの記事を転電する形で「過去の企業買収で過大な支出があったと指摘したことが解任の理由」というウッドフォード氏の発言を引用。同時に、オリンパス首脳の主張を再度紹介。

 10月18日朝刊。「会社側、法的措置も検討」という記事を掲載。この中で、オリンパス側がウッドフォード氏による社内情報の外部提供を問題視し、同氏に対して法的措置を含む検討をしていると指摘。

 10月18日夕刊。菊川氏との単独インタビューを掲載し、2008年に英医療機器メーカーを買収した際に払った手数料について「公認会計士や弁護士の第三者意見を得ており適正だ」というコメントを掲載。

---引用終わり---


結局、日経新聞や大新聞はとても鈍感なのに、今日の会見ではやたら日経グループの記者が元気のいいのが目立った。今更感が漂う中で明日の朝刊で日経新聞はどのように報道するのだろうか。


そもそも、日経にはオリンパスからの天下りがいるとされる 。今更ながら、20年も粉飾していれば日本を代表する経済誌である日経の天下りを受け入れて口止めをしたくなるのはすごくわかる。そんな日経グループが高山社長の会見に食ってかかる様子は滑稽でならなかった。


今後、詳細は順次わかるのであろうが、これが上場廃止にならないならどこも上場廃止にならないし、菊川前社長や森副社長がホリエモン以上の実刑にならなければ日本の司法も終わりだろう。