チャイナ・ボーチーが未だに時価総額58億円もある件 | Investment Nuggets

チャイナ・ボーチーが未だに時価総額58億円もある件

 数ヶ月前にFACTAのスクープを賞賛したが、最新号では「チャイナボーチー上場廃止へ」という記事が取り上げられている。内容は東証上場のチャイナ・ボーチーが今月にも上場廃止になるというもの。事実上、今月はなさそうだが、当事者のチャイナ・ボーチーが否定しておらず、「当社の正式な開示資料に基づくものではございません。」とだけにとどまっているため、少なくとも関係者がその方向で考えているのではないかと受け止めてしまいます。

 FACTAの写真報道が事実無根であれば、訴訟を起こすはずでしょうし、上場廃止の可能性が全くないと考えればその旨を開示すればいいでしょう。しかし、5月20日のチャイナ・ボーチーの開示文は、一般的に開示する前にマスコミに先を越された際に開示する典型的文章。この手の書面が出た後は、かなり高い確率でその通りになるものです。もちろん、絶対ではありませんが。

 そこで、チャイナ・ボーチーの時価総額をチェックすると、まだ58億円もあります。上場廃止になっても破綻するわけではないですが、FACTAの記事を読むと全てがウソではないかと思えてきます。となると、これは売りじゃないかと。それとも大逆転の買い材料が隠れているのでしょうか?


 チャイナ・ボーチーは、FACTAに「日本の資本市場を”汚染”する」とまで言われたのですから、反論できるなら反論すべきです。できればですが。


 FACTA記事が真実なら日本人は本当にとんでもないものを掴まされたものです。上場廃止になるリスクがあるなら、早く売却してしまいましょう。