JAL(9205)の公募増資どうなるの? | Investment Nuggets

JAL(9205)の公募増資どうなるの?

 本日のJALは大幅安。なんか、既存株主さんが新株発行の差止めの請求をしたとかしないとか。それでなくても物議を醸していたこの公募。いよいよ注目ですよ。


日本航空(9205)    215円(-15円



 今回、1000株保有の個人投資家らしき株主が新株発行差止めの請求をしたようですが、そもそもこれって通るのかな?募集株式の発行が法令又は定款に違反する場合及び著しく不公正な方法により募集株式の発行が行われる場合に、発行の差止めができるわけですが(会社法210条)、今回がそれかどうか。


 まず、「法令又は定款に違反する場合」には当たりそうもない。そして、「著しく不公正な方法」というのに当たるかどうか?ただ、この規定も「株式発行が経営陣による自己保身のために濫用されるおそれがあるため、それを主要な目的として株式を発行することを防止する」趣旨で設けられているらしいので(出展:『新・会社法100問 』 ダイヤモンド社 葉玉匡美 )、なんとなく無理っぽい感じがします。


 株主ではないものの、今回のやり口はひどいもので腹立たしい。差止め請求した個人株主さんに拍手を送りたいと思います(真実がどうであれ)。


 しかし、もっとも注目されるべき外野(むしろ内野だと思うが)である糸山英太郎は、依然馬鹿なことを自身のページで公開しております 。「最高顧問」のくせに完全に外野気取りです。実際、自分のHPで「最高顧問」であることを本日も改めて、強調しております。東京証券取引所のⅡの部の記載要領 によると、執行役員、相談役、顧問等は「役員に準ずる者」と定義されております。言葉どおりに考えれば、糸山英太郎は『最高』までつく顧問であり、下手すると「役員」とすら考えられます。その糸山英太郎が、西松遥社長を批判したところで、同じ穴のむじなというところ。むしろ、自分だけが責任がないかのような物言いです。役員が株を持っていないとか、報告がないとかではなく、対外的には経営者なのに「自分は名前貸しただけ」とも言いたいようだ。そういう糸山氏は、日銀総裁が「名前貸して、ちょっとお金預けただけ」というのは許さないらしい


 やや極端かもしれないが、糸山氏も役員とみなすと(東証の言うとおり)、JALの役員はおかしい。証券個人営業が「株主優待ももらえますよ」とか、「天下のJALですよ」なんて必死に売り込んでいることを思い出すべきであろう。どうなることやら。