1年遅れの個人情報保護法の影響(企業内容等の開示に関する内閣府令の改正) | Investment Nuggets

1年遅れの個人情報保護法の影響(企業内容等の開示に関する内閣府令の改正)

 みなさんは、この前まで有価証券報告書の大株主の状況なんかに個人の自宅住所が全部載っていたのに、先日から市区町村までしか載らなくなったこ とをご存知でしょうか。どうやら、これは1年遅れで個人情報保護法の影響を受けたようです。今頃なんで?個人的にも今までそれを利用したことは一切なかったわけで、必要ない気もするのですが、なんとなく釈然としません。


 数ヶ月前に新規上場した社長さんやこれまで大株主さんだった人の住所は完全に開示されてますが、この前から開示されてないわけですよ。この前上場した会社の大株主さん達は、「もうちょっと上場が遅かったらこんなに勧誘電話がかからなかったのに・・・。」なんて思ってるかもしれません。


 それに、今まで通り開示されたとすると・・・


 ナインティナインの矢部浩之が本当に六本木ヒルズに住んでいる かどうかは、確認できなかったのですが、テイクアンドギブニーズ の野尻社長が六本木ヒルズ族扱い だけど、ヒルズには住んでおらず、仮に釈由美子 と結婚しても南青山6-7-14 に住む可能性の方が断然強いのではないかとか・・・。USENの宇野社長も意外とヒルズ族ではなく、沖縄人なんだなあとか・ ・・。KOBE証券の筆頭株主は、ヒルズのほぼ最上階じゃないのかな とか・・・。いろいろおもしろいことがわかったりするわけです。


 冗談はさておき、昨年上場した会社の大株主は損した感が残るし、今年上場した会社の大株主はラッキーだった感が残る。さらに、有価証券報告書は5年間残ってしまう。しかも、某信用調査会社にちょこっとお金払うと社長の住所はすぐにわかります(信用調査会社は誰でも教えてくれるようで)。 (←正確には代表)


 プライバシーは大事かもしれないが、積極開示を求める声が高まる一方で、特別利害関係者 や関連当事者は、どんどん好き勝手できる余地が広まっているのではないかと思ったりもします。