久々に良い本発見 | Investment Nuggets

久々に良い本発見

 先週くらいに紹介しようと思っていたら、isologueが先に取り上げてしまったらしいのですが、『ネット株の心理学 』は久々に個人投資家におすすめの本です。経済学博士ですが、難しい数式や専門用語もほとんどないので、非常にわかりやすい内容です。


 なんと言っても、普段金融機関のアナリストやストラテジストが主張する馬鹿な論理を否定してくれているところが気持ちいいです。証券マンや銀行の投信・外貨預金セールスに話を聞く前には、是非この本を読んでから考えて欲しいとすら思います。


 とくに、「割高なものほど値上がりするIPO」や「配当重視の投資信託」が馬鹿げていることを解説しているものは、意外と少なく(私は何度も馬鹿にしているが)、貴重です。その他、長期投資は必ずしも良くないことや、業績が良い会社を買っても必ずしも儲からないことなどの解説もあります。

 この種の主張は、投資家であれば多かれ少なかれ考えたことがありますが、ハーバードPhdの小幡績 氏が主張してくれているのが意義深い。


ネット株の心理学