日経新聞の「個人マネーリスクに挑む」で笑った | Investment Nuggets

日経新聞の「個人マネーリスクに挑む」で笑った

 今日の日経新聞の「個人マネーリスクに挑む 」は笑えた。確かに空前の投資ブームの影でライブドアショックで怖くなった人もいるし、それでも旺盛な投資意欲が減退していないことも理解できるが、今日の記事の現場知らずの内容には呆れるところを通り越して笑ってしまう。


 「新光証券などが五月中旬から販売を始めたインド株投信には同国株相場の大幅調整にもかかわらず三百億円を超す資金が集まった。」とあるが、筆者は人気のインド株が暴落したから、下がるのを待っていた個人投資家が喜んでほいほい買いに向かったとでもいいたいのだろうか??日本の個人投資家がインド株下落を好機と考えて買うのであれば、何も新発の投信だけを買う理由は皆無だ。インド株が暴落した時期のPCAインド株オープン は、実際に純資産額が減少しているように見える。


 「投資信託に外貨建て商品を加えたリスク性資産の割合は三月末に一二・六%と過去最高になった」のも同様と言える。上述の投信もそうだが、要するに、金融機関が猛烈な売り込みをしている結果である。銀行や証券では、近年にないような強烈な営業マンの採用を行い、現場では怒涛の売込みをしている。そうでもない限り、これまで人気だった投信の純資産が変わらず、新規の投信が300億売れるわけがない。


 この記事は、福岡大学の教授さんが書いているようだが、わかっていて書いているのか、それとも知らないだけなのか?とにかく、完全に実情を把握しているとは言いがたい。


 とは言う私も、リテールの現場にいるわけではないが・・・。