ペイントハウス上場廃止前に一言
ペイントハウス(1731)が上場廃止前のお祭り状態で、荒い値動きをしているようです。同社はCBの債務免除駅をめぐって取引所と対立していたわけですが、結局上場廃止となりました。この転換社債(CB)そのものに問題があったと言えるようだ(と日経金融新聞6月20日に書いてあった)。
2002年3月発行時に投資適格のBBB格で発行されたこのCBの格付けは、日本格付研究所によるものである。また、日本格付研究所ですよ。マイカル債でも馬鹿な格付けとその後の後付けの格付けをしたのが 、懲りてないご様子です。ペイントハウスの株価と格付けの経緯は下記のとおりです。
格付 株価
2002/3 BBB 約19万円
2002/10 BBB 約10万円
2003/1 BB+ 約5万円
2003/10 BB- 約4.5万円
2003/12 B- 約3万円
2004/4 CCC 約3万円
なんと1年強で投資適格(BBB)からCCCに下げてしまってます。完全に格付けが遅れてます。発行した際からいうと2年間でCCCまで引き下げたことになります。これはマイカル債の時とほとんど同じです。株価下落や噂が流れてやっと格下げする格付機関という印象があります。今回のペイントハウスの上場廃止をいい機会として、日本格付研究所には反省をしてもらいたいものだ。