吉本興業がファンダンゴを完全子会社化・・・ってまだ上場１年ですよ

　吉本興業は3月19日、純粋持ち株会社制を導入するとともに 、動画コンテンツ制作配信子会社ファンダンゴは完全子会社化し、同社の大証ヘラクレス上場は廃止すると発表したそうだ 。今のご時世に、さすが吉本です。突っ込んでくれ！と言わんばかりのタイミングです。

　というのも、ファンダンゴ（3797）は、2006年2月16日に大証ヘラクレスに上場 したばかりです。まだ１年ちょっとしか経っていませんが、上場廃止がほぼ決定。早い。ちなみに、「ファンダンゴ」というのは、スペインの民族舞踊 で、非常にテンポが速いとか・・・。

　吉本興業は、18年3月31日現在でファンダンゴの発行済株式の55.53%（3,537,500株）を保有している親会社です。2006年2月上場時に売出しをしていなかったから、まだ良かったのでしょうが、上場時の公募価格は4900円だっただけに、個人投資家の中には納得いかない人もいるんではないでしょうか。CSのファンダンゴが大好きで同社株を買った人は特に不満でしょう（あまりいないか？）。

　吉本興業の株価が、ファンダンゴの株価よりも堅調だったことも、今回の要因だったのではないかと思います。それにしても、１年というのは短い。株式投資は、長期投資が望ましいという意見をよく聞きますが、長期投資は難しいようです。